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![04072[1]](https://blog-imgs-36-origin.fc2.com/h/a/r/harrison/20110623232641252.jpg)
金沢市内に行く前にウンチクを・・・・・
九谷焼は器の生地・成形と絵付けは分業。一気通貫の窯元は皆無に等しいのです。従って購入も窯元巡り
でなく卸売店や小売店を巡る事がほとんど。そういう意味では歓び半減かな。もちろん素晴らしい作品を
探す楽しみはあるけどね。
で、九谷焼で器探しをしていると、面白い事に気付く。形は全く同じで絵付けだけが違う器が結構多い。
同じ作家ならまだしも、全く違う著名な作家モノでも、“アレ? 何処かで見かけたなぁ” と言う事が
しばしば見受けられるのです。前回、宮本 晄さんのカップを購入した卸業者のオーナー(実は宮本 晄さん
のお兄さん)と長話をしたのだけど、その時に九谷焼の成り立ちを教えてくれました。
九谷焼で作家と言えば絵付けをする人の事。分業故、色々な作家が絵付けをする為に素地の器を手配する
のだけど、成形を行う窯元は、そのような色々な作家から注文を受けるワケ。だから宮本 晄さんのカップが
宮内庁食器を手掛ける、著名な山本長左さんのカップと全く同じ形であったりするのです。

※ この手は私のモノではありません(笑)
値段もピンキリ。もちろん著名な作家が絵付けした器は高額だけど、似たような作風の器が格安だったり
します。例えば、九谷焼ではポピュラーな絵付けの仲田錦玉さんの作品だと・・・・・

ところが、似たような絵付けでも、作家モノでないと2000円位から入手する事も出来ます。
実はカラクリがあって・・・・・驚く事に、これら格安の器は、絵付けでなくプリント貼り付けなのです。
よ~く見るとシールの境目が微妙にズレていたりするモノも。(笑)

私はこれを “シール貼り付け技法” と呼んでいます。(笑)
舐めるようにチェックし、継ぎ合せのズレを探すような人でなければ、“これは絵付けです” と言われて
アッサリ信じてしまう程、出来栄えが良いモノも多い。
絵付けとシールについては、以前、鹿児島の薩摩焼窯元を訪問した時に某作家が教えてくれました。
例えば、あの超有名な沈壽官窯元の併設ショップで販売されている器は、そのほとんどシール貼り付け。
確かに連日、大型観光バスが乗り付け大勢の観光客が手頃な価格の器を購入するのだから、シールで
量産し展示販売しないと間に合わないし、第一儲からない。(笑) そういう意味では、これも立派な分業。
併設ショップで売る為のシール貼り付け技法と、高額で所謂 “作品” として絵付けされた器。
この話を聞いてから沈壽官窯元へ行ったので、購入意欲も湧かなかった事を覚えています。湯呑とかカップ
などは確かにシール。高額な壺とは明らかに違う。
九谷焼や有田焼に代表される磁器・絵付けの器は、陶器と違った楽しみ方を教えてくれます。
そんな楽しみを求めて、金沢市内へ・・・・・
- 2011/06/24(金) 00:34:24|
- 中部・北陸・関西
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| トラックバック:0
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| コメント:2
こんばんは!
1番目の画像のカップ、イイですね~。好みです!
こんなカップで、美味しいコーヒーを飲みたいです。でも、なかなか美味しく淹れられないんですよ(悲)
- 2011/06/26(日) 20:37:13 |
- URL |
- lockon #yrPF1OpE
- [ 編集]
>lockon さん
こんばんは。
珈琲カップは100円ショップに並んでいるモノから人間国宝の作品まで
それこそ星の数以上。お気に入りの逸品に出会うといいですね。
焙煎したての豆を2~3日寝かして美味い珈琲を楽しんで下さい。
- 2011/06/26(日) 23:10:14 |
- URL |
- ハリソン #JSlyrjWk
- [ 編集]